「あぁ〜」と気分の悪いため息のようなものをつきながら、
病院までたどりつきました。
そこは小さな病院で、エイズ検査以外の人も来ているところです。
待合室は10人も入れない小さいところでしたが、
それでもエイズ検査を目的としている人が3、4人はいました。
そしてこの病院では15分で結果が出るとのこと。
受付でエイズ検査に来たことを伝え、
問診票を記入してから採血を待ちます。
その間にも他のエイズ検査の人たちは、
陰性だと告げられ帰って行きます。
保健所と同じで採血はすぐに終わりました。
「ここで結果保留になれば、それなりの覚悟はしないといけない」
そう思いながら、長い長い15分をカウントします。
しかし15分過ぎても、なかなか呼ばれません。
ただでさえ長いのにさらに待たされると、
さすがにまたいらだってきます。
陰性であれば、看護婦さんが来て、
陰性だという紙を渡され帰るだけです。
ですがなかなか看護婦さんは来てくれません。
看護婦さん達が慌ただしくしている様子が目に入ってきます。
それがまた不安を増幅させます。
一体何をしていて慌ただしくしているんだろうか、
もしかしたら、大変な結果がでてしまったのかもしれない。
不安は増す一方です。
そしてようやく看護婦さんが僕のところに来ました。
「ウメダさん、あちらの部屋にお入りください」
そして「結果保留」です。
