エイズ13

「あぁ〜」と気分の悪いため息のようなものをつきながら、
病院までたどりつきました。
そこは小さな病院で、エイズ検査以外の人も来ているところです。
待合室は10人も入れない小さいところでしたが、
それでもエイズ検査を目的としている人が3、4人はいました。
そしてこの病院では15分で結果が出るとのこと。

受付でエイズ検査に来たことを伝え、
問診票を記入してから採血を待ちます。
その間にも他のエイズ検査の人たちは、
陰性だと告げられ帰って行きます。

保健所と同じで採血はすぐに終わりました。
「ここで結果保留になれば、それなりの覚悟はしないといけない」
そう思いながら、長い長い15分をカウントします。

しかし15分過ぎても、なかなか呼ばれません。
ただでさえ長いのにさらに待たされると、
さすがにまたいらだってきます。
陰性であれば、看護婦さんが来て、
陰性だという紙を渡され帰るだけです。
ですがなかなか看護婦さんは来てくれません。
看護婦さん達が慌ただしくしている様子が目に入ってきます。
それがまた不安を増幅させます。
一体何をしていて慌ただしくしているんだろうか、
もしかしたら、大変な結果がでてしまったのかもしれない。
不安は増す一方です。

そしてようやく看護婦さんが僕のところに来ました。
「ウメダさん、あちらの部屋にお入りください」

そして「結果保留」です。

Comments (0)

Leave a comment